日本の脱退一時金は、一定の要件を満たす外国籍の方で、国民年金、厚生年金保険、または両制度の加入記録がある場合に対象となる可能性があります。支給要件と計算方法は制度ごとに異なります。
以下に、受給するために満たす必要がある条件をまとめます。
主な受給要件
申請時点で、以下のすべての条件を満たしている必要があります。
- 日本国籍を持たないこと。 国民年金と厚生年金保険の脱退一時金は、一定の要件を満たす外国籍の方が対象です。他の支給要件も満たす必要があります。
- 該当制度の6か月要件を満たすこと。 国民年金は所定の保険料納付済期間と一部免除期間の割合換算、厚生年金保険は被保険者期間で確認します。両制度の期間を一つの6か月として合算しません。
- 日本国内に住所を有しないこと。 申請時点で、日本の住民登録が抹消されている必要があります。実質的には、すでに帰国済みであることを意味します。
- 該当する2年の請求期間内に申請すること。 起算点は公式な資格喪失日と日本国内住所の状況によって異なり、フライト日だけから判断することはできません。
- 日本の老齢年金の受給権がないこと。 社会保障協定などにより日本の年金受給権が発生している場合は、脱退一時金を受け取ることができません。
6か月の条件は、60か月の支給額計算上限や120か月の老齢年金受給資格期間とは別の基準です。概算月数を受給資格の確定回答にする前に、6か月・60か月・120か月の違いをご確認ください。
起算点はフライト日だけでは安全に判断できません。資格喪失時点で日本国内に住所があったかどうかにより、確認すべき日が異なります。期限日を確定する前に、2年の請求期限をケース別に確認するガイドをご覧ください。
対象となる年金の種類
公式制度には、国民年金と厚生年金保険それぞれの脱退一時金があります。どちらか一方または両方の記録がある場合でも、制度別の期間、6か月条件、支給額の計算を別々に確認する必要があります。混在する記録を一つの期間として扱う前に、国民年金と厚生年金保険の比較をご確認ください。
いくら戻ってくるの?
次の厚生年金保険の例は、平均標準報酬額と該当する被保険者期間の区分を前提とした目安です。国民年金は別の制度別計算式を用います。
- 月収30万円 × 1年加入 → 約25万〜30万円
- 月収50万円 × 3年加入 → 約100万〜150万円
- 高収入・賞与あり × 5年加入 → 560万円超になるケースも
これはあくまで目安です。実際の金額は、日本年金機構があなたの記録をもとに算出します。
源泉徴収税と税金の還付について
非居住者への厚生年金保険の脱退一時金には、支給時に20.42%の所得税が源泉徴収されます。別途の申告により一部または全部の還付を受けられる場合がありますが、自動・保証ではありません。国民年金の脱退一時金には同じ源泉徴収を適用しません。PenPosでは、該当する場合に税還付手続きもサポートします。
国民年金、厚生年金保険、または両制度の記録がある場合は、対象・対象外と判断する前に、制度別の公式期間と他の支給要件を確認してください。該当する2年の請求期間があるため、早めの記録確認が大切です。